実りの約束(2020・夏)
皆さまいかがお過ごしでしょうか。牧師の縣洋一です。
新型コロナウイルスの中での教会の歩みですが、
いつも祈りをもってお支え下さり感謝でございます。
中野桃園教会に着任して早3ヶ月が経ちましたが、
先日は延期されていた教会総会をようやく開催することができました。
今回は、郵送にて総会に参加していただく方法を取らせていただきました。
初めての試みでしたが、本当に多くの方々がご返送して下さり、
教会にはなかなか行くことができなくても、
それでも声を届けたいというお一人お一人の思いを感じ、
またその声を反映することができた良き総会となりました。
また、先週は93年の創立記念礼拝の時も守ることができました。
「狭き門」というメッセージで御言葉を取り継がせて頂きました。
イスラエルの40年の荒れ野の旅路と、
93年の教会の歩みを重ね合わせその旅路に思いを馳せました。
「主の背中のみ」に信頼して歩む、まさに「狭き門」をくぐりながら、
ひと足ひと足歩み続けて来た歩みであったこと。
しかしそこには必ず「天のマナ」が与えられたこと。
その主の恵み深さをもう一度思い返す時となりました。
また、この「恵みのバトン」を次へと引き継いでいく思いを新たにさせられた時でもありました。
さて、わたしは西早稲田から自転車でペダルを踏み踏み教会に通っているのですが、
牧師館の玄関前にある不思議な老木を見つけました。何気なく見上げると、
変わった形の実が実っているではありませんか。
なんとそれは「ザクロ」の実。
私にとっては、旧約聖書の記述で目にするだけのものでしたので、
その世界が目の前に現れた驚きに包まれました。
この興奮が冷めないうちに、聖書の植物図鑑を調べてみると、
やはりザクロは旧約において最も馴染み深い果樹の一つでした。
神から賜る約束の地の豊かさを表す7つの植物の中にもちゃんとザクロの名を見つけることができ
(申命記8:8)
モーセに遣わされた偵察がこの地から持ち帰った産物にもザクロが明記されています。
(民数記13:23)
実に旧約では30回も出てくる人気の実なのですが、意外にも新約では一度も出てこないのです。
残念がりながら先を読み進めると、
「『一つの実に多くの種がある』ことから『教会』を象徴する」との記述を大発見!!!
教会をザクロと読み替えると、新約も「ザクロ」だらけであることに嬉しくなりました。
「コロナ」の文字ばかりが取り沙汰される中、「ザクロ」を見る度に、
主からもたらされる「実りの約束」を思い起こし、
これからの夏の歩みを進めて参りたいと思います。
今後とも祈りをもってお支えいただけましたら有難いです。
みなさまの上に、主の祝福を心よりお祈りしております。